ゲス戦記

不倫との戦い⑤孤独なワンオペ育児【妻子に無関心な不倫三昧夫】笑顔が消えた家

筆者ラーコはシングルマザーです。

妊娠中からの夫の不倫により、夫婦関係が崩壊。
子どもが1歳になってすぐに離婚しました。

不倫は、心の暴力です

する方、乗っかる方は安易な気持ちで始めても、された側の精神はズタズタになります。

当人だけではなく、子ども、親、周りの人の一生を大きく変えます。

そんな覚悟を持って不倫を始める人は、どれほどいるのでしょうか。



自分たちだけが心地の良い世界。

そんな安易な気持ち、行動により、傷つき人生を狂わされる人がこれ以上増えないよう、祈るばかりです。

前回の話はこちら

不倫との戦い④里帰りを延長させる夫【自由恋愛の満喫】本気不倫への変化出産前後の夫の不倫により離婚した記録。 出産後、慣れない育児に奮闘する私。 里帰り期間中に、女との恋人生活を満喫する夫。 ...
  • 産後の里帰りを引き延ばす夫
  • それに疑問を抱くも夫の配慮だと思っていた私
  • 生まれたばかりの子どもミー子

産後3ヶ月という長期にわたる里帰りの後、いよいよ家族3人の生活が始まります。

人物紹介

里帰り後の夫の変化:妻子に無関心

無関心

仕事の帰りが遅くなった

ホラーマンの仕事が終わり帰宅する時間が、里帰り前より明らかに遅くなりました。

出産前に一緒に暮らしていたころ、遅くても夜9時すぎまでには帰宅していたホラーマン。

里帰り後は、ほぼ毎日23時以降。
飲みの予定もない平日でも、深夜0時越えの日が何回かありました。

ラーコ

最近仕事忙しいそうだけど大丈夫?

ホラーマン

忙しすぎる。
来年昇進もかかっているから気が抜けない。

確かにその時期、銀行内で改革があり、忙しい理由がありました

また、翌年はホラーマンの昇進がかかった年であったため、仕事には気合を入れているようでした。

それらを理由に、帰りが遅くなりました。

仮に仕事が終わった後も、どこかに寄ることは私の中では全然OKです。
すぐ家に帰れなんて思いません。

なので、しばらくは特に疑問も不満も持ちませんでした。

むしろ、仕事が忙しそうなホラーマンの心身を心配していました。

休日の予定が多くなった

銀行の休日は、土日祝です。
たまに銀行の行事や休日相談会がありますが、たまにです。

里帰り後、休日になると、ホラーマンは必ずと言っていいほど、家にいませんでした。

ホラーマン

銀行の行事が多くて困るよ。
帰りも遅くなると思う。

出産前は1ヶ月に1回あるかないかの銀行行事が、出産後には毎週末になりました
そして帰宅は深夜0時越え。

始めは、

ラーコ

平日だけでも忙しいのに、土日もあるなんて大変!

と思っていたのですが、あまりにも毎週入るので、次第に疑問を抱くようになりました。

仕事の行事以外でも、

  • 友達と会ってくる
  • 実家の予定があるから行ってくる
  • 友達の結婚式の二次会で帰り遅くなる

何らかの理由をつけて、休日はほぼ家にいなくなりました。

会話と笑顔が激減した

出産前一緒に暮らしていた頃、私とホラーマンは、おそらく仲の良い夫婦だったと思っています。

お互い働いていたので家事は協力しあってやっていたり、夜は一緒にテレビを観たり、その日あったことを話したり、一緒にストレッチをしたり。

穏やかに笑い合っていた記憶が多いです。

不倫との戦い①【仲良し夫婦も一瞬で壊れる】他人事ではない不倫の話 『不倫』と聞くと、どのようなイメージがありますか? 「テレビやネットニュースでよく聞く話」「実は今不倫の疑いがある」「付き合って...

里帰り後から、夫は別人になりました。

  • 目を合わせようとしない
  • 笑わない
  • 別部屋にほぼ引きこもる
  • 別々の部屋で寝る

別の部屋で寝ることは、里帰り中からホラーマンには提案されていました。

『ミー子の泣き声やお世話で、ホラーマンの仕事に差し支えてはいけない』

という思いが私にもあったため、それは了承していました。

問題は他です。

まず平日の帰宅は遅く、休日も家にいなかったため、一緒にいる時間がそもそも減ったのですが。

帰ってきても、ご飯とお風呂だけサッと済ませたら、自分の部屋にこもるようになりました。

もちろんミー子の寝ている姿を見に行ったり、ミー子と遊ぼうということは全くありません。

私が話しかけても、目も合わせませんし、笑いもしません。

素っ気ない回答、そして私を鼻で笑うような態度、虫けらみたいな目で見てくることも増えました。

私と関わらないように避けているようでした。

あからさまでした。

一緒に暮らしているハズなのに、家族で時間を共有するという状態がほぼなくなりました。

夫は、私の知っている夫とは、全くの別人になっていました。

里帰り後の私の変化:孤独な育児と変わらぬ夫への思い

孤独な育児

よく、
『子どもを産んだら夫が生理的にダメになった』
という人がいますが、私には全くそれはありませんでした。

ホラーマンへの気持ちの変化は、皆無。
むしろ、新しい家族が増え、より一層、ホラーマン含め家族を大切にしていきたいと思っていました。

出産前から思っていたこと。

  • 赤ちゃんだけに集中するのではなく、夫であるホラーマンとの関係性も大切にしたい
  • 3人で家族になるんだ

現に、里帰り後も、慣れない育児の中、段取りよく家事は終わらせ、ホラーマンとの時間を持てるようにしていました。

里帰り後、親の助けもなくなり、育児は思うように行かないことだらけ。
夜も寝かしつけに苦戦。背中スイッチとの格闘。寝ても2〜3時間おきの授乳。
焦り、不安、自由のなさ、睡眠不足。
精神的にも肉体的にも辛く、ストレスが溜まっていきました。

ホラーマンに話を聞いて欲しいと思っても、毎日疲弊して部屋に引きこもるホラーマンに、とても話せる状態ではありませんでした。

『平日は育児と格闘しているから、土日は一緒にいて欲しい。それだけで心が救われるのにな』

そう思いましたが、仕事が忙しく外で戦っているのはホラーマン。
そんなホラーマンに自分の状況を押し付けちゃいけないと思っていました。

『ホラーマンは仕事を頑張っているからこそ、ミー子や私のことで負担をかけてはいけない。家庭は私が引き受ける』

そんな思いで、ホラーマンにも笑顔で接していました。

しかし、ホラーマンの明らかな態度の変化に、悩み、悲しく感じることが増えていきました。

一緒にいられないことが不満ではなく、ミー子と私に全く関心がなく、むしろ避けられているように感じ、悲しかったのです。

仕事が忙しいのは仕方がない。

でもせめて、

  • 『ミー子のお世話ありがとう』とか
  • 『仕事でお世話できなくてごめん』とか
  • 『今日のミー子はどうだった?』とか
  • 『ミー子の寝顔を見にいく』とか

そんなことで良いから、求めるようになりました。

私が望むことはワガママなのか、わからなくなっていきました。

一言で表すと

『孤独』

ひたすら孤独でした。

この時もまだ、不倫を疑うことはありませんでした。
客観的に見たら、『気付けよ〜!』って感じなんですけどね笑

勇気を出して夫に話してみる

夫に話す

気持ちを伝えることはワガママか?

ホラーマンの仕事の疲れやストレスを考えると、
『ワガママを言ってはいけない』
そう思っていました。

ですが次第に、このままではいけないと思うように。

『仕事が忙しい中、育児を手伝え!もっと労え!と強制するのは確かにワガママ。
だけど、ひとりで育児する不安やストレス、孤独や悲しみという気持ちを伝えることは、ワガママではないんじゃないか。
伝えないと伝わらない気持ちもある。ホラーマンの思いもわからない。
家族が少しでも家族らしくなっていくように、お互い考えていることを共有すべきでないか。』

そう考えるようになりました。

勇気を出してホラーマンに気持ちを話してみることにしました。

交わらない思い

ある日の夜、ミー子が寝た後、スマホをいじるホラーマンに話を切り出しました。

ラーコ

仕事頑張ってきてくれてありがとう。いつも感謝してる。
でも、ホラーマンが昔と違うような感じがして、不安になるんだ。

ホラーマン

別に何も違わないでしょ。
考えすぎじゃない?

ラーコ

夫婦の会話がほぼなくなったし、土日もいない。
ミー子の様子を気にかけることもないから、悲しく感じちゃうの。

ホラーマン

今仕事が忙しいからね。
そんなこと言われても困るよ。

ラーコ

忙しいから、迷惑かけちゃいけないと思ってた。
でもそれって家族なのかな?

ホラーマン

・・・。

ラーコ

首もまだ座ってないミー子と二人で外出もなかなかできない。
一日中この中で二人きり。
自由もないし不安だし、人ともなかなか会えない。
せめて、土日は一緒の時間作ってくれたり、育児頑張ってるねって言葉だけでも救われるんだ。

ホラーマン

・・・。

ラーコ

ホラーマンの負担にならないようにって思っていたけど、なんか違うんじゃないかって。
お互いの感情に気づかずにすれ違うのはダメだと思ったから…
考えを知ることで変わることもあるのかなって。

ホラーマン

それだけ?もういい?

ラーコ

え?

ホラーマン

今仕事で大事な時期なのに、わかってたらそんなこと言わなくない?
今仕事でバツが付いたら困るんだよ。
明日も仕事だから、寝たい。

ホラーマンの仕事も考え、時間や状況を見て話したつもりでした。

『この人はどうしてしまったんだろう。私がおかしいのかな…』

何が何だかわからず、悲しみだけが込み上げます。

ラーコ

仕事が大事な時期ってことも、外で戦ってきてくれてることも、ちゃんとわかってる。
でも、最近ホラーマンの気持ちが全く見えない。
家族大事?私への感情は前とは変わっちゃった?

次第に涙が溢れてきます。

この後、ホラーマンの回答に、私は地獄に叩き落とされます。

私はまだ知りませんでした。
この時ホラーマンは毎日のように仕事帰り女と待ち合わせをして車の中で同じ時間を過ごし、土日も女といたことを。

里帰り中自由にデートできていたのが、私という障害ができ、女との恋愛を邪魔されていた感覚だったのでしょう。

ベクトルの向かない者には容赦無く冷酷な人であることに、こんなことになるまで気づきもしませんでした。

つづく

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