筆者ラーコはシングルマザーです。
妊娠中からの夫の不倫により、夫婦関係が崩壊。
子どもが1歳になってすぐに離婚しました。
不倫は、心の暴力です。
する方、乗っかる方は安易な気持ちで始めても、された側の精神はズタズタになります。
当人だけではなく、子ども、親、周りの人の一生を大きく変えます。
そんな覚悟を持って不倫を始める人は、どれほどいるのでしょうか。
自分たちだけが心地の良い世界。
そんな安易な気持ち、行動により、傷つき人生を狂わされる人がこれ以上増えないよう、祈るばかりです。
前回の話はこちら
- 帰りが遅く、土日もいないホラーマン
- 冷酷な態度、娘と私に無関心
- 孤独な育児へのストレス&ホラーマンの態度に悲しみが募る私
『我慢ばかりしているのは良くない』
ホラーマンに気持ちを伝えよう、ホラーマンの気持ちを知ろうと、話し合いを試みたのですが…。
夫との話し合い:女でなくなった妻
ある日の夜、ホラーマンに今までの気持ちを話してみました。
- 毎日仕事を頑張ってくれてることへの感謝
- 夫婦関係の変化に対する悲しみ
- 子供への関心のなさ
- 独りで育児することの不安やストレス
ホラーマンを責めるつもりは全くありません。
ただホラーマンが別人になったようで、何を考えているのか知りたかったのです。
最近ホラーマンの気持ちが全く見えない。
家族大事?私への感情は前と変わっちゃた?
ん〜。気持ち変わったっていうか、女性としては見れなくなったかも。
・・・え?なんで?
特に理由はないでしょ?
よく子供産んだら夫を男として見れなくなる女性いるじゃん。それの逆バージョンっていうか。
ショックで言葉も出ません。
それに最近、同じ服ばかり回してるよね。アクセサリー付けるとかもないしオシャレじゃなくなった。女性としての意識低くなったよね。
だから女として見れないの?
女というより母って感じ?
ずっと恋愛関係なんて普通ないでしょ。
子供が産まれて、家族になったってことじゃないの?
もう何を言われているのかわかりません。
私は女じゃない・・・
家族って孤独になることなの・・・?
言い返す言葉も見つかりませんでした。
夫との話し合い:出産日当日の違和感
ミー子が生まれた日のことが、ずっと心に引っかかっていました。
- 破水して病院行くも、夫は泊まりがけの慰安旅行へ
- 出産報告から24時間以上連絡無視
- 出産翌日の夜、30分だけ病院に来る
- 入院中の面会はそれだけ
- 連絡できなかった理由は何も言わず
慰安旅行も仕事のうち。
きっと事情があったのだろうと思うようにしていましたが、ずっと心の引っかかりが取れないままでした。
この話し合いで、出産日の状況を聞いてみました。
出産日に旅行に行ったのはまだ仕方ない。泊まりだから病院に来れないこともわかる。
でも、一言くらい返信がほしかった。
・・・。
職場の人が周りにいる中返信しにくいとか、状況的に難しい部分もあるかもしれない。
でも寂しかった。半日以上、死ぬほど痛い思いで出産して、何も連絡ないのは寂しいよ。
・・・。
職場の人も『出産始まるなら旅行来てる場合じゃない』とか『連絡ぐらいしたら』とか、言わなかったの?
・・・もしかして旅行の時、出産のこと誰にも言ってなかったの?
そりゃそうでしょ!
旅行中、急に『はい、生まれました〜』って言うのおかしくない?
何を言ってるの・・・?
私が求めすぎなのか。
夫の仕事を理解できていないだけなのか。
私がおかしいのか、夫がおかしいのか。
感情がぐちゃぐちゃすぎて、これ以上何も言えませんでした。
何も解決しないまま、話し合いが終わりました。
実際、出産日の旅行で、ホラーマンはバスで不倫女の隣にずっと座っていたとのこと。
慰安旅行が泊まりなのはウソ。
日帰り旅行でその後女と二人でお泊まりしていたのが真実。
話し合いの日の夜。絶望
話し合いの後、いつものごとく別々の部屋で就寝です。
就寝といっても全く寝れません。
ミー子は授乳で3時間おきには起きますし、その度に泣き叫んですぐには寝てくれません。
私は一晩中泣きました。
泣きながら暗闇でミー子をあやし続けました。
悲しみと悔しさが溢れます。
服が同じ?アクセサリー? 首も座らないこの子と二人で、オシャレのための服選びをしろと? ミルクは吐かれるうんちの匂いはつく、アクセサリーなんて一瞬で引きちぎられる。 それに外出る時はちゃんとメイクもしてるし、それなりの服も着てる。 子どもに無関心な奴が何をいう?自分ばかりオシャレして週末いなくなるじゃないか。 慰安旅行も、本当に出産を労う気持ちがあれば、心配して連絡したくなるものでは? 『連絡できなくてごめん。行けなくてごめん』という感情はないのか。 人間としてこの人はどうしてしまったのか。
何より、
『女として見れない』
その一言がショックでたまりませんでした。
まさか、女に見られていなかったなんて。
子どもを産んだらもう女じゃないのか。
『家族になったってことじゃない?』
必ずしも恋愛感情が続くなんて思っていません。
ただこの先も家族として、笑い合って過ごしていきたいと思っていました。
妻と子どもに関心がないことが家族?
感情を無視して傷つけることが家族?
とにかく、頭の中が悲しみと悔しさでぐちゃぐちゃでした。
夫の感情を理解しようとする
そこから毎日、泣きながらの育児です。
仲が良かったはずのホラーマン。
気軽にいつも楽しく話していたホラーマン。
こんな冷酷な人だったの?
仕事が忙しいから?
もしかして私が変えてしまったの?
アパートで毎日ミー子と二人。
話し相手もいない。
親にもこんなこと相談できない。
ひたすら泣きながら、授乳、寝かしつけ、沐浴、家事、ホラーマンの為にご飯用意・・・
壊れそうな日々が続きました。
独りで育児だけでも辛かった。
それでも、
- 感情がなくなるのが自然現象なら、ホラーマンを責めてはいけない
- 女としての意識の低さが理由にあるなら、できる範囲でオシャレをしよう
- 泣いてばかりの姿を見せたら、仕事で疲れて帰ってくるホラーマンに更に負担になる
- ホラーマンの前ではできるだけ笑っていよう
精神状態がギリギリの中、ホラーマンの感情に寄り添うことにしました。
『他人を変えるでなくてまず自分が変わらなきゃ』
しかし、ホラーマンの様子は全く変わりませんでした。
ホラーマンのいない時やホラーマンと夜別室で寝る時、毎日泣いていました。
夜中、狭いアパートで泣く声が聞こえないよう、またミー子を起こさぬよう、外で歩きながら大泣きすることも何度かありました。
誰にも言えませんでした。
周りに心配をかけたくありませんでした。
誰かに言ったら、ホラーマンを下げる行為のようにも感じていました。
夫を悪く言うようなことはしたくありませんでした。
不倫を疑い始める
そんな日が何日も続きました。
ある週末、またホラーマンの帰りが遅い日がありました。
久しぶりに会う友達と飲むから遅くなる。
そう聞いていました。
深夜1時頃。
いつものごとく、暗い部屋で泣き叫ぶミー子の世話。
『早く帰ってきてほしい。助けてほしいよ』
そう思いながら、頭にある感情がよぎりました。
もしこれが、友達じゃなくて不倫だったら? 私とミー子がこんな状態の中、女と楽しんでいたとしたら? ありえない。そんなことありえない。
ふと思いましたが、そんなはずはないだろうと思っていました。
ホラーマンはそんな人でないと、信頼していたのです。
しかし、
- 急に冷たくなったこと
- 週末行事が急に増えたこと
- 私には一切触れないこと
- 子どもにも関心がないこと
- スマホをトイレやお風呂にも持ち込むようになったこと
ホラーマンの変化を不倫が原因としたら、妙に納得がいきました。
モヤモヤする日が続きました。
ある日、ホラーマンに聞いてみました。
もしかして、他に好きな人でもできた?
そんなはずないだろう!遅くまで仕事で疲れているのに、そんな余裕あると思う?
そんなこと言われると仕事のモチベーション下がる。
『そうだよな、ホラーマンはそんな人じゃない』
何度も思うようにしました。
『仕事で頑張っている夫を私が信頼できなくてどうする』
しかし、日を追うごとに違和感が膨れ上がります。
『確認したい。でもホラーマンに聞いても意味がない』
ホラーマンは常にスマホを持ち歩いている。
ロックもかかっている。
自分がこんなことをする日が来るなんて、思ってもみませんでした。
罪悪感を持ちつつも、とうとう私は、ホラーマンの財布を見てしまいます。
つづく