筆者ラーコはシングルマザーです。
妊娠中からの夫の不倫により、夫婦関係が崩壊。
子どもが1歳になってすぐに離婚しました。
不倫は、心の暴力です。
する方、乗っかる方は安易な気持ちで始めても、された側の精神はズタズタになります。
当人だけではなく、子ども、親、周りの人の一生を大きく変えます。
そんな覚悟を持って不倫を始める人は、どれほどいるのでしょうか。
自分たちだけが心地の良い世界。
そんな安易な気持ち、行動により、傷つき人生を狂わされる人がこれ以上増えないよう、祈るばかりです。
前回の話はこちら
- ホラーマンの「女として見れない」発言
- 毎日泣きながらの育児
- ホラーマンに寄り添い、変わる努力
- 変わらないホラーマン
- 不倫を疑い始める
ひとり育児で心も身体も限界…
そんな中、変わらぬ夫に不信感が募ります。
『まさか、不倫してる…?』
聞いても、否定されるだけ。信じたくても信じられない。
『本当のことが知りたい』
とうとう私は、ホラーマンの財布を見てしまいます。
財布から出てきたもの
ホラーマンがお風呂に入っているときが、財布を見るチャンス。
スマホはいつものようにお風呂に持ち込んでいます。
ミー子の寝かしつけは完了。
『バレないように』という不安と、
『こんなことして大丈夫かな』という罪悪感。
しかし、現実を知らねば何も変わらない。
お風呂に入っている隙に、財布を開けました。
出てきたのは、ラブホテルのカード2枚。
頭が真っ白。
怒りという感情もなく、ただただショックでした。
もちろん、私と行ったものではありません。
『え…本当?あんなにしてないって言ってたのに…ウソだった?これは不倫…だよね?現実なの?』
落ち着け、落ち着け。
財布にカードを戻しました。
どこかで信じたい気持ちがありました。
誠実だと思っていたホラーマン。
いつも笑い合っていたホラーマン。
なんで…?
ホラーマンの口からちゃんと聞きたい。
本人に確かめることにしました。
それでも認めない夫
真相を確認してみる
夜、ホラーマンに話しかけました。
実は、財布を見たんだ。
ホラーマンの表情は変わりません。
ホテルのカードが2枚出てきた。
やっぱり、誰かと行ってたんだね。
それは元カノと行った時のものだよ。
え…元カノ?私と付き合ったのが5年前だからそれより前のってこと?
そうだよ。
ホラーマンは顔色ひとつ変えず、動揺した様子も見せません。
私と一緒にいる間にも財布買い替えてたよね?それに、元カノは遠くに住んでる人でしょ?この近くのホテルのカードが2枚も出てくるなんて、おかしいよ。
元カノは大学の同級生のはず。
車でも3時間以上かかる場所の人。
カード捨てるにも捨てられないし、どうすれば良いかわからず新しい財布に移しただけ。昔元カノがこっち遊びにきた時に行ったんだよ。
そんな理屈信じられるわけないよ。
客観的に見ても、浮気と思わざるを得ないよ。
客観的とか関係ないよね?自分たちの問題でしょ。浮気なんかしてないのに、こんなこと言われても困るよ。
続けて言います。
そもそも財布見るなんておかしいよね?
そんなに俺信用ないんだね。信じられないのはこっちだよ。
・・・ごめん。
再度夫を信じる決意
その夜、それぞれの部屋に戻って就寝。
私の心は動揺したままです。
状況は明らかに黒。
今までの様子や変化を考えても、不倫をしていると思うのが当たり前。
でもホラーマンのいうように、一般論で考えることが間違いなのかな?
もしかしたら、ホラーマンは本当のことを言っているのかもしれない。
冷たい態度も、笑顔がなくなったのも、仕事でいっぱいいっぱいだから?
そこに私が追い討ちをかけて不倫を疑うから、疲れちゃってる?
元は優しくて人の心がわかる人だったから、不倫ではないのかも。
本当に不倫をしていないんだったら、私の態度がホラーマンを苦しめている?
バカな私は、この後に及んで、ホラーマンを信じようと思い直すのです。
裏では思いっきり不倫に明け暮れていたのに。
つづく